普段仕事で使うPC。気にせずにはいられないスマホ。
生活が便利になればなるほど出てくる身体の不調があります。
皆様は『肩こり』、『首こり』ありますか?
当院でも圧倒的に肩こりについての問い合わせをいただくことが多いです。
日本人特有とも言える肩こり。
お辞儀の精神、日本人の細やかな作業がもたらしてしまっているのかもしれません。
そもそもこの肩こり、身体の重心から頭が離れることによって起こります。
頭の重さは身体の約10%と言われています。
体重50キロの人は約5キロの重さという計算になります。
首や肩は常にこの5キロの重りを支えているので、当然疲れます。
重心から離れたらもっと重たい物を支えなければなりません。
例えば、ダンベルを地面と水平に持つとして、肘を曲げて身体に近く持つのと、
肘を伸ばして持つのでは体感が全然違うと思います。
具体的に言うと、目線を下方向へ向けるように頭を15度曲げると、
なんと首肩にかかる負担は2倍。30度では3倍になります。
聞いただけでおそろしいですよね。
ただこの30度という数字、皆様は結構簡単に超えています。
普段使うスマホ、特に見入っている場合の角度は、軽々40度を超えます。
60度に近い方もちらほら・・・。
首は自然な湾曲(背骨はS字カーブを描いています)のおかげで衝撃の吸収や
血流を維持していますが、スマホやPCを使う際頭が傾くと、この湾曲が減少します。
この状態が長く続くと、『ストレートネック』と呼ばれる状態になります。
現在では、『スマホネック』『スマホショルダー』なんて呼ばれています。
頭の位置だけでなく、PCやスマホを使う際、腕が前に出て肩甲骨が外転(外に移動)します。
さらにPCやスマホは目線よりも低い位置で使うので、背中が丸くなり、『猫背』の状態になります。
こうなってしまうと、呼吸が浅くなり、疲れやすくなります。
さらにいうと、本来の肩甲骨の位置ではないため、その状態で書き物や身の回りのことをすると肩甲骨と腕をつなぐ筋肉に影響が出て、朝突然腕が上がらなくなります。
これが『五十肩』。皆様は『四十肩』、『六十肩』といろいろ呼んでくれますが、みんな同じ状態。
病名は『肩関節周囲炎』です。
当院の患者さんの中では、最近では中学生にもその兆候があります。
SNS、ゲーム、動画。スマホやタブレットをいじる時間が長くなっている様に感じます。
肩こり、首こり、肩関節の痛み。どの痛みも、痛んでいる部位単体で起こるとは考えにくいです。
首回りの筋も細かいものをあげればキリがありません。
いろいろな身体へのストレスが絡み合って不調が現れてきます。
当院ではそんな痛みや不調に対して、様々な角度からアプローチをしています。
筋肉の硬くなっているところ、関節の動きが悪くなっているところ、東洋医学的観点からは気の滞りや邪気の有無、冷えや熱、肌の色。
ただ筋肉を緩めただけでは痛みが取れないことが多いです。
特に肩や首については、顎関節症や歯ぎしり、噛み合わせからも症状が出ます。
もちろん腕や目の影響もあります。
そんな中でも、PCやスマホは姿勢を少し気を付けてもらったり、簡単なストレッチを取り入れていただくだけでかなり症状は抑えられたりします。
当院では肩こり、首こり、五十肩の治療はもちろんですが、日々のケア方法やストレッチ、姿勢の指導も行っております。
まずは原因を見つけることから。あなたの痛み、不調には必ず原因があります。
お気軽にお問合せ下さい。
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